展示会一覧
戦地からの便り 伊藤半次の絵手紙と沖縄戦
日中戦争勃発後、満州で戦った伊藤半次は、その絵心から福岡の家族に約400通もの絵はがきを送りました。1944年沖縄に転出した部隊とともに伊藤は沖縄で戦い、戦死しました。
本企画展では、伊藤の絵はがきと沖縄戦について紹介します。
那覇市歴史博物館開館10周年記念 新収蔵品展「皆の記憶Ⅱ」
開館10周年を記念して、2012年3月に開催した収蔵品展に続き、2012年以降、那覇市歴史博物館にご寄贈いただいた資料を展示紹介します。
収集50周年記念 當銘正幸漆器コレクション展 「塗物の美らさ」
県内在住の衣裳・泡盛等の収集家である當銘正幸氏が長年かけて収蔵した琉球・沖縄に関する漆器の数々を一堂に紹介します。
那覇市牧志で骨董店を営んでいる當銘正幸氏は、1966年(昭和41)25歳の頃、沖縄を訪れていた民具収集家の運搬の手伝いをしたことから、自身も沖縄の民具に興味を持ったといいます。それからは、沖縄本島のみならず県内離島へ赴き、民具を集めるようになったそうです。
その後、當銘氏は収集の範囲を沖縄に関する焼物・染織物・漆器・泡盛(古酒)へと広げていき、現在では、沖縄では県内で有数のコレクションを持つコレクターの一人です。當銘氏は常々、自身のコレクションを「沖縄県民全てに見て頂き、県民としての誇りを持ってもらいたい」と力説します。
現在、當銘氏の漆器コレクションの総数は300点余りに及び、県内外の博物館・美術館が所蔵する資料に勝るとも劣らない資料を始め、普段観ることができない資料も数多く含まれます。今回の企画展では、その中から選りすぐりの120点余りの漆器とその関連資料を展示します。
この機会に當銘氏の「県民に見てもらいたい」との思いから収集した貴重な漆器資料の数々をご覧ください。
「なは教育の日」制定10年記念 「琉球・沖縄 学問のすすめ~なは教育のあけぼの~」
2016年は、2007年12月9日に「なは教育の日」を制定してから10年目の節目の年にあたります。
節目の年を記念して、那覇における学校設立、教育普及について紹介します。
バジル・ホール来琉200周年記念 ウランダーがやってきた!
2016年は、1816年のバジル・ホールの来琉から200年の節目の年にあたります。
これを記念して、琉球王国時代に那覇を訪れた西洋人の活動と、それに対する首里王府の対応について紹介します。
那覇市歴史博物館開館10周年記念企画展 「王国の染織」
琉球では、中国・東南アジア・日本など、交流のあった国々からさまざまな素材と技術がもたらされ、紅型、絣、花織など多様な染織品が作られてきました。
那覇市歴史博物館は市制施行95周年及び開館10周年を記念して、館が所蔵する染織品の名品の数々を紹介します。
華やかな琉球染織の世界をご覧ください。
※会期中展示替えあり。詳しくは下記をご参照下さい。
那覇市制施行95周年記念 那覇の誕生祭「那覇の港と沖縄戦」
かつての那覇は、現在の安里川・国場川の河口に広がる離れ島で「浮島」と呼ばれていました。この浮島「那覇」は「しより、おわる、てたこか、うきしまは、けらへて、たう、なはん、よりやう、なは、とまり」(『おもろさうし』巻13- 8) と謳われたように、首里の国王が整備して、那覇の代名詞というべき琉球王国の玄関口「那覇港」が誕生しました。
その後、沖縄県設置( 琉球処分) により、沖縄県の県庁所在地となった那覇は、海上・陸上交通の近代的整備により、更なる発展を遂げ、沖縄戦突入前には7 万人を超える人口を擁していました。
今年は、1921年5月20日の那覇市市制施行日から、95周年の節目の年にあたります。
今回の企画展では、節目の年を記念して、「那覇の誕生祭 ~那覇の港と沖縄戦~」と題して、琉球王国時代から戦前にかけて、那覇の代名詞というべき「那覇港」の発展の様子と、沖縄戦、特に10・10 空襲による港の壊滅とその後の米軍事基地化の様子を、写真やモノ資料を中心に紹介します。
首里・那覇の石碑拓本展
首里・那覇に建立された琉球王国時代の石碑の拓本を紹介します。
琉球王国時代、国王の徳を讃えた「顕彰碑」、道路や橋を造った経緯を記した「竣工記念碑」、
墓建立に際して建てられた「墓碑」など、数多くの石碑が建てられました。
1879年の沖縄県設置以降も、いろいろな「記念碑」が建てられ、現那覇市域には、150近くもの石碑があったこと
が確認されています。
今回の企画展では、「首里・那覇の石碑拓本~石に刻まれた物語~」と題し、首里・那覇に建立された石碑の拓本を
紹介します。
この機会に当時の書風や石に刻まれた歴史物語をお楽しみください。
沖縄の文様~いろ・かたち・うごき~
沖縄では、琉球王国時代から様々な工芸品が作られてきました。これらに表現された文様は、貿易などを通して交流のあった日本や中国、東南アジアなど周辺諸国からもたらされ、取り入れられたものです。
例えば、紅型(びんがた)に描かれる文様は、大きく分けて中国系と日本系のものの2系統があります。中国系には龍や鳳凰(ほうおう)、蝙蝠(こうもり)、蓬莱山(ほうらいさん)などがあり、日本系には梅や桜、菖蒲(しょうぶ)、紅葉(もみじ)、雪などがあります。これら動物や植物などそのほとんどは沖縄には存在しないものですが、絵画や染織品などを通して文様が伝わり、その文様が琉球・沖縄で定着したものと考えられています。
また、琉球・沖縄でこうした文様が繰り返し描かれるうちに、中には文様の元となった動物や植物の持つ季節感や意味から離れ、組み合わせ方や色づかいが独自の表現に変化していったものもありました。
今回の企画展では、これら染織品、漆器、陶器、金工品などの文様を、色彩・形状・構成・動線などの様々な視点からみることで、沖縄で文様がどのように表現されているかを探り、紹介します。
石澤司コレクション展 郵便で見る沖縄史~琉球処分から日本復帰までの郵便物~
国際切手展で「琉球切手」を世界に紹介し、金賞を多数受賞した那覇市出身の沖縄郵便史研究家・石澤司氏のコレクションを、故郷沖縄の地で初紹介します。
また、本展示会は11月25日までを戦前編、11月27日以降を戦後編と内容を二回に分け、展示内容を大幅に変更致します。
皆様、前半編と後半編の展示をそれぞれお見逃しのないよう、ご来館ください。