展示会詳細
バジル・ホール来琉200周年記念 ウランダーがやってきた!
会期:2016-09-03(土) ~ 2016-11-09(水)
2016年は、1816年のバジル・ホールの来琉から200年の節目の年にあたります。
これを記念して、琉球王国時代に那覇を訪れた西洋人の活動と、それに対する首里王府の対応について紹介します。
主な展示品
今年は、1816年のバジル・ホール来琉から200周年の節目の年にあたります。1816年にイギリスは中国との貿易を拡大するために、全権大使としてアマースト卿を派遣します。
バジル・ホールは使節団を乗せた艦隊の艦長として、アマースト卿一行を北京へ送り届けたあとで、当時の西洋世界では正確な測量がなされていなかった東シナ海を探索するため、朝鮮半島西岸を調査したのちに、琉球へやってきます。
当時の琉球では、西洋人を「ウランダー」と呼んでいました。これは近世の日本が西洋人を「オランダ人」と呼んでいた影響によるものです。
当時の東アジア世界は国家間での人の移動に法的な制限がかけられていたため、琉球人とウランダー(西洋人)との交流には大きな制限がありましたが、1ヶ月に及ぶ滞在中に両者の間に様々な交流がうまれました。この出会いは琉球王国が近代の西洋と本格的に接するようになる契機となるばかりでなく、西洋にとっても琉球という国の人と文化を「発見」する契機となりました。
今回の企画展では、「ウランダーがやってきた!」と題して、バジル・ホール来琉に焦点をあて、史書や家譜など琉球側の史料から見える王府の対応、両者の交流の状況や、両者の出会いがその後の琉球・イギリスに与えた影響について、ご紹介します。
ギャラリー文化講座・担当学芸員による展示解説会
■ギャラリー文化講座
9月11日(日) 14:00~16:00
「琉球とイメージ~その出会いと、イメージのすれ違い~」 講師:浜川 仁氏 (沖縄キリスト教学院大学)
10月16日(日) 14:00~16:00
「琉球の漂流民送還体制とウランダーの来琉について」 講師:麻生 伸一氏 (沖縄県立芸術大学専任講師)
■担当学芸員による展示解説会
9月25日(日) 14:00~14:45
10月30日(日) 14:00~14:45
各日解説:鈴木 悠(那覇市歴史博物館学芸員)
※文化講座・展示解説会ともに観覧料が必要です。予約不要。