展示案内

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開催中 常設展

【2023年度常設展②】王朝文化と都市(まち)の歴史

会期:2023-09-08(金) ~ 2023-10-30(月)

常設展示では「王朝文化と都市(まち)の歴史」をテーマに士族の履歴を記録した家譜や、首里王府の行政文書、美術工芸品を通して、中世~現代の首里・那覇の歴史と文化を紹介しております。


今回は、崎山御嶽遺跡や渡地村跡で発掘された遺物、士(サムレー)の一生に関する文書や衣裳、尚家の東京邸に関する資料や那覇港に関する資料、戦時体制~沖縄戦~戦後の復興に関する資料など、さまざまな資料をご紹介しています。


9月~10月の展示ということで、10月7~9日に開催される那覇大綱挽に合わせて「那覇四町綱之図」や戦前の写真も多数展示しています。
そして沖縄戦に関する展示では、10・10空襲関係の資料をご紹介します。

また、薩摩侵入時に琉球側の和睦交渉役を務めた名護良豊の墓標も展示します。墓標にはひらがなも刻まれ、古琉球期の雰囲気も残しています。
こちらはおそらく初めての展示となります。


この機会にぜひご覧ください。

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開催中 特別展

空色地の紅型衣裳/王家の宝剣

会期:2023-09-08(金) ~ 2023-10-04(水)

特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。



今月は、尚家資料から「空色地の紅型衣裳」をご紹介します。

王国時代の紅型衣裳は、白地、黄色地、紅色地など様々な地色がありますが、涼やかな水色地(空色地)の衣裳も数多く残されています。

青色の原料となる藍(あい)は、染める回数によってごく薄い水色から濃紺まで、様々な青色を染めることが出来ます。

藍染めには、本土では蓼藍(たであい)が多く使われますが、琉球では琉球藍、蓼藍、インド藍など複数の藍が使われました。
中でも亜熱帯気候の中で栽培しやすい琉球藍が最も多く利用されました。琉球ではこの藍で、浅地(水色地)や紺地の衣裳が作られました。



調度品は、「王家の宝剣」と題して、当館所蔵の刀剣を三振同時に公開します。

尚家伝来の刀剣は三振あります。

山北王が中山王との戦いで敗北し、自害した伝説のある「号 千代金丸」。
宮古島の領主が尚真王に献上したとされる「号 治金丸」。
王府との関わりの印を刻した「号 北谷菜切」など、いずれも尚家王統の伝承に彩られた宝刀です。

千代金丸や北谷菜切の鞘や鍔などは琉球製ですが、刀身はいずれも日本製とされています。



文書資料も、『今帰仁グスクと山北監守』と題し千代金丸と縁の深い今帰仁城に関する古文書をご紹介します。
「中山世譜(祭温本)」、「尚姓家譜(具志川家)」、「喜安日記」の文書を展示しています。


 ※「王家の宝剣」は10月30日(月)まで

主な展示品

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空色地萩梅菊霞文様紅型苧麻衣裳 (そらいろじはぎうめきくかすみもんようびんがたちょまいしょう)

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空色地花籠燕文様紅型苧麻衣裳 (そらいろじはなかごつばめもんようびんがたちょまいしょう)

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空色地流水菖蒲蝶文様紅型苧麻衣裳 (そらいろじりゅうすいしょうぶちょうもんようびんがたちょまいしょう)

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金装宝剣拵(号 千代金丸) (きんそうほうけんこしらえ(ごう ちよがねまる))

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黒漆脇差拵(号 治金丸) (くろうるしわきざしこしらえ(ごう じがねまる))

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青貝微塵塗腰刀拵(号 北谷菜切) (あおがいみじんぬりこしがたなこしらえ(ごう ちゃたんナーチリー))

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色絵紅葉文風炉 (いろえもみじもんふろ)

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玉冠(付簪) (ぎょくかん(つきかんざし))