展示会詳細
開催終了
特別展
王国時代の冬衣裳/王家の祭祀道具
会期:2020-11-27(金) ~ 2020-12-27(日)
特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料とともに、王国時代の美術工芸品をご紹介しています。
12月は尚家資料の染織品から、『王国時代の冬衣裳』をご紹介します。
気候が温暖な琉球でも、冬になると防寒着を着用しました。木綿(もめん)や絹(きぬ)で作られた防寒着を身につけたのは主に士族層で、庶民にとっては贅沢品でした。また「馬掛子(マークヮー)」「唐(とう)ビーター」等と呼ばれる中国式の絹製の衣裳も利用されていました。
調度品は『王家の祭祀道具』と題し、金銀器と漆器からなる祭祀道具を11月に引き続きご紹介しています。これらの道具類は、首里城内でも国王のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で使用したとされるもので、数々の御道具類を組み合わせたものは「ヌーメーウスリー(美御前御揃)」と呼ばれていました。当館での公開は4年ぶりとなります。
文書資料も先月に引き続き、『尚家文書に見る衣裳記録』と題し、尚家関係資料から衣裳に関する文書6点をご紹介しています。王国時代の衣裳や簪、染色の材料等を記録した貴重な資料で、一部の資料にはカラーの図版が盛り込まれています。
王国時代の精緻な工芸技術と、貴重な記録類をぜひご覧ください。
※当初予定していた内容を一部変更しております。
※今後状況により日程等に変更が生じる場合があります。
美術工芸資料 | ・桃色地波貝藻流水文様紅型木綿袷衣裳(ももいろじなみかいもりゅうすいもんようびんがたもめんあわせいしょう) 【国宝尚家資料】 ・空色地格子二の字文様絣絹木綿袷衣裳(そらいろじこうしにのじもんようかすりきぬもめんあわせいしょう) 【国宝尚家資料】 ・朱地蝶牡丹唐草文綸子衣裳(しゅじちょうぼたんからくさもんりんずいしょう)[グシ宮城家資料] ・金杯(きんぱい)【国宝尚家資料】 ・銀杯洗(ぎんはいあらい)【国宝尚家資料】 ・托付銀鋺(たくつきぎんわん)【国宝尚家資料】 ・銀脚杯(ぎんきゃくはい)【国宝尚家資料】 ・御玉貫(ウタマヌチ)【国宝尚家資料】 ・朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金御籠飯(しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんウクファン) 【国宝尚家資料】 ・朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金足付盆(しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんあしつきぼん) 【国宝尚家資料】 ・色絵紅葉文風炉(いろえもみじもんふろ) 【国宝尚家資料】 ・玉冠(ぎょくかん)[レプリカ] |
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文書資料 | ・納殿染賃例(1793年) ・散形付並似例(1793年) ・秘伝手染重宝記 全(19世紀) ・丙寅冠船之時 上様御装束考帳(1866年) ・唐冠服図帳(1866年) ・冠服簪図(1709年) 【以上はすべて国宝尚家資料】 |