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御絵図(みえず)柄の衣裳/美御前御揃~王家の御道具

開催終了 特別展

御絵図(みえず)柄の衣裳/美御前御揃~王家の御道具

会期:2023-06-02(金) ~ 2023-07-03(月)

特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。


今月は、尚家資料から御絵図(みえず)柄の衣裳をご紹介します。「御絵図」とは、王国時代に描かれた織物の絵図(デザイン画)のことです。

王家が使用する織物を久米島や宮古、八重山に発注する際にこの絵図が使用されたといわれ、王国時代の織物デザインを伝える貴重な資料です。
尚家に伝来した「御絵図帳」には、様々なデザインの絵図が貼り付けられています。

また、尚家に伝来した衣裳には、この絵図を参考に織られたとみられる絣の衣裳が数点あります。いずれも、王家ならではの鮮やかな黄色地に、経緯絣が巧みに配置され、琉球の絣織物の美しさが存分に表現されています。


調度品は、先月に引き続き「美御前御揃」をご紹介します。

美御前御揃(ヌーメーウスリー)とは、琉球国王と王族が、首里城のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で正月や祝日などの祝宴に用いたとされる、琉球の特徴的な道具揃の事です。

中央に金・銀器、右に御籠飯(ウクファン)、左に御玉貫(ウタマシチ)を配し、それぞれを高い脚付盆に据えます。中央の金杯は国王だけが使用しました。当館では、記録に基づき尚家伝来の器物を組み合わせて往時の「美御前御揃」を復元しています。

これらの器物は、意匠や技法が微妙に異なることから、同時期に製作されたものではないと見られ、補充などを経て現在の形になったと考えられます。


文書資料は、尚家資料より即位に関する資料として「尚育様御元服日記」、「尚育様御即位日記」、「冠船御礼式日記」、「尚泰様御即位日記」、「尚泰様御元服御草紙」、「冠船御礼式日記」をご紹介します。


王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。

主な展示品

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黄色地破格子文様絣平絹袷衣裳 (きいろじはこうしもんようかすりひらぎぬあわせいしょう)

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黄色地流水鍵菱繋文様絣紬衣裳 (きいろじりゅうすいかぎひしつなぎもんようかすりつむぎいしょう)

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黄色地幾何文様絣苧麻衣裳 (きいろじきかもんようかすりちょまいしょう)

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金杯 (きんぱい)

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銀杯洗 (ぎんはいあらい)

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托付銀鋺 (たくつきぎんわん)

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銀脚杯 (ぎんきゃくはい)

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御玉貫 (ウタマヌチ)

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朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金御籠飯 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんウクファン)

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朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金足付盆 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんあしつきぼん)

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三彩三耳壺 (さんさいさんじこ)

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玉冠(付簪) (ぎょくかん(つきかんざし))

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