展示会詳細
開催終了
特別展
王国時代の夏衣裳 / 王国の漆工芸技術~朱漆と沈金技法~
会期:2015-08-01(土) ~ 2015-09-02(水)
今月は、尚家資料と福地家資料から、王国時代の夏衣裳をご紹介します。
亜熱帯地帯にあり、一年を通して温暖な気候の琉球では、涼しく過ごすために夏物の衣裳が好まれて着られました。
夏物の衣裳には、さらりとして肌にべと付かない苧麻(ちょま・リネンの一種)や、ふれるとひんやりとした感じのする芭蕉(ばしょう)が使用され、王族から庶民まで広く身につけられていました。
苧麻布は布地の質によって上・中・下のランク付けがなされました。その中でもっとも細い糸を使い、薄く織り上げられた高級な苧麻布は「上布(じょうふ)」と呼ばれ、上級士族の衣裳に用いられました。
また、調度品は朱漆の地に沈金(ちんきん)の技法を使用した漆器をご紹介します。王国時代の精緻な漆工芸をお楽しみください。