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空色地の紅型衣裳/王家の宝剣Ⅰ・千代金丸

開催終了 特別展

空色地の紅型衣裳/王家の宝剣Ⅰ・千代金丸

会期:2021-07-02(金) ~ 2021-08-04(水)

7月の美術工芸資料は、尚家資料と福地家資料から『空色地の紅型衣裳』をご紹介します。

王国時代の紅型衣裳は、白地、黄色地、紅色地など様々な地色がありますが、涼やかな空色地(水色地)の衣裳も数多く残されています。
青色は藍(あい)という植物で染められます。藍染めには、本土では蓼藍(たであい)が多く使われますが、琉球では主に亜熱帯気候の中で栽培しやすい琉球藍(りゅうきゅうあい)が利用されました。琉球ではこの藍で、浅地(水色地)や紺地の衣裳が作られました。

また7月から9月にかけて、『王家の宝剣』と題し、毎月月替わりで尚家に伝来する刀剣を1口ずつ公開します。
7月にご紹介する「金装宝剣拵(号 千代金丸)」は、1416年に山北王攀安知(はんあんち)が中山王尚巴志(しょうはし)との戦いで敗れた時に守り神として城内にまつってあった霊石を切り割った刀です。攀安知自害の際、今帰仁城外の川に投げ捨てられ、海岸に流れ出たものを、伊是名の人々が拾い上げて中山王に献上したとの伝説があります。

文書資料は、『史料に見る千代金丸』と題し千代金丸が登場する古文書と刀剣鑑定書、『今帰仁グスクと山北監守』と題し千代金丸と縁の深い今帰仁城に関する古文書をご紹介します。

美術工芸資料 ・空色地萩梅菊霞文様紅型苧麻衣裳
(そらいろじはぎうめきくかすみもんようびんがたちょまいしょう)
【国宝尚家資料】
・空色地流水蛇籠鶴菖蒲文様紅型苧麻衣裳
(そらいろじりゅうすいじゃかごつるしょうぶもんようびんがたちょまいしょう)
【国宝尚家資料】
・水色地波濤鶴桜文様苧麻紅型衣裳
(みずいろじはとうつるさくらもんようちょまびんがたいしょう)
【福地家資料】
・金装宝剣拵(号 千代金丸)
(きんそうほうけんこしらえ(ごう ちよがねまる))
【国宝尚家資料】
・鞘袋(千代金丸)(さやぶくろ(ちよがねまる))
【国宝尚家資料】
・三彩三耳壺(さんさいさんじこ)【国宝尚家資料】
文書資料 ・球陽(18世紀)
・琉球国旧記(1731年)
・遺老説伝(1745年)
・刀剣鑑定書(1909年)
・中山世譜(18~19世紀)
・向姓家譜(16~19世紀)
・喜安日記(16世紀)
【以上は「向姓家譜」「刀剣鑑定書」を除き国宝尚家資料】

主な展示品

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空色地萩梅菊霞文様紅型苧麻衣裳 (そらいろじはぎうめきくかすみもんようびんがたちょまいしょう)

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空色地流水蛇籠鶴菖蒲文様紅型苧麻衣裳 (そらいろじりゅうすいじゃかごつるしょうぶもんようびんがたちょまいしょう)

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金装宝剣拵(号 千代金丸) (きんそうほうけんこしらえ(ごう ちよがねまる))

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三彩三耳壺 (さんさいさんじこ)

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