当館について
ごあいさつ
那覇市歴史博物館の開館にあたり、ごあいさつ申し上げます。
沖縄県はかつて琉球王国として独自の国家を形成していました。王国は中国との冊封・進貢関係の下で、日本の幕藩体制と関わりながら交易国家としてアジアの海に雄飛した歴史があります。
那覇市は王国の王都として政治や経済の中心地であり、様々な文化が行き交い、その結実として中国や日本から強い影響を受けた独自の文化が育まれました。
那覇市は、国宝の琉球国王尚家関係資料をはじめ、多くの方々から寄贈を受けた美術工芸品や歴史資料を多数所蔵しております。
そこで、市制施行85周年を記念し、これらの貴重な歴史資料を保存公開することを目的として、2006年(平成18)7月8日の「なはの日」に那覇市歴史博物館を開館しました。
当博物館が独自の文化を築いてきた沖縄の人々へのアイデンティティの確立に寄与し、また次世代を担う子どもたちの歴史教育の施設として、さらに県内外の方々が沖縄の歴史や文化に出会う場となれば幸いです。
沿革
*赤字は重要トピック
年月日 | 内容 |
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1961/5/20 | 市制施行40周年を記念して市史編集を企画、企画部企画室広報係が担当 |
1962/8/1 | 機構改革により、企画部庶務課が担当 |
1966/4 | 那覇市史編集基本計画策定し全9冊となる(通史篇4冊、資料篇4冊、年表1冊) |
1966/8/1 | 機構改革により、総務部総務課が担当 |
1966/10/30 | 『那覇市史 資料篇 第2巻上(近代新聞集成)』刊行、那覇市史の刊行が開始(事業継続) |
1967/7/15 | 機構改革により、課相当の総務部市史編集室となる |
1968/4 | 那覇市史編集基本計画第1次改定し全18冊となる(通史篇3冊、資料篇13冊、別巻2冊) |
1970/5 | 那覇市史編集基本計画第2次改定(内容改定) |
1971/5/28 – 1971/6/7 | 那覇市市制50周年記念「歴史民俗資料展」開催(那覇市民会館、政府立博物館) |
1971/7/31 | 機構改革により、企画部市史編集室となる |
1972/11 | 那覇市史編集基本計画第3次改定し全22冊(通史篇3冊、資料篇18冊、別巻1冊) |
1974/8/5 | 「那覇市史だより」創刊(後に「歴史資料室だより」に改題、継続発刊) |
1979/7/19 | 那覇市史編集基本計画第4次改定全33冊(通史篇3冊、資料篇29冊、別巻1冊) |
1980/3/20 | 『写真集 那覇百年のあゆみ』刊行 |
1982/3/10 | 戦時・戦後体験記録『沖縄の慟哭』が沖縄タイムス出版文化賞特別賞を受賞 |
1985/4/1 | 機構改革により、文化振興課市史編集係となる |
1987/11/3 – 1987/11/8 | 福州・那覇友好都市締結6周年記念「冊封使展」開催(市民ギャラリー) |
1988/3/22 | 那覇市史編集基本計画第5次改定(内容改定) |
1988/6/16 – 1988/6/30 | 「沖縄戦と市民」展を開催(市民ギャラリー) |
1989/6/20 – 1989/6/30 | 企画展「沖縄戦と那覇のうつりかわり」開催(市民ギャラリー) |
1991/4/1 | 機構改革により文化局の新設、企画部文化局文化振興課市史編集係となる |
1992/9/29 – 1992/10/4 | 企画展「沖縄戦と首里城―地下にねむる第32軍司令部壕」開催(那覇市民ギャラリー) |
1993/9/28 | 横内襄氏(明治大正期に沖縄県庁で知事官房を務めた横内扶氏の孫)より沖縄関係行政文書・美術工芸品(神猫図等)約20,000点の寄贈をうける |
1994/4/1 | 機構改革により、課相当の文化局歴史資料室となる |
1994/10/4 – 1994/10/9 | 「那覇10・10空襲50周年資料展」を開催(市民ギャラリー) |
1995/1/24 – 1995/2/5 | 横内家寄贈資料展「横内家と近代沖縄」開催(市民ギャラリー) |
1995/6/14 | 那覇市旧跡・歴史的地名等標示事業により、旧跡標示板を設置(事業継続) |
1995/9/5 | 尚裕氏(琉球国王家尚家第22代当主)より尚家継承文化遺産の古文書1,341点の寄贈をうける |
1995/10/6 – 1995/10/24 | 那覇市戦後50周年記念展開催(市民ギャラリー、パレットくもじイベント広場周辺) |
1996/3/28 | 『写真でつづる那覇 戦後50年(1945-1995)』刊行 |
1996/5/2 | 尚裕氏(琉球国王家尚家第22代当主)より尚家継承文化遺産の美術工芸品85点の寄贈をうける |
1997/2/14 – 1997/2/23 | 「かがやく琉球王家の至宝 尚家継承文化遺産展」開催(市民ギャラリー) |
1997/6/24 – 1997/7/6 | 復帰25周年記念展「元日本兵が見た戦後沖縄―渡辺憲央写真展―」開催(市民ギャラリー) |
1997/8/12 – 1997/8/17 | 「おもろと沖縄学の父 伊波普猷没後50年展」開催(市民ギャラリー) |
1998/4/1 | 機構改革により、経済文化部歴史資料室となる |
1999/11/2 – 1999/11/7 | 「那覇市美術工芸収蔵品展」開催(市民ギャラリー) |
2000/2 | 那覇市史編集基本計画第6次改定(内容改定) |
2000/11/28 – 2000/12/3 | 写真パネル展「戦後初期の那覇―小野田正欣写真展―」開催(市民ギャラリー) |
2001/4/1 | 機構改革により、市民文化部歴史資料室となる |
2002/6/26 | 尚家継承美術工芸品、国の重要文化財に指定される |
2002/10/4 – 2002/10/13 | 重要文化財指定記念展「尚家継承美術工芸―琉球王家の美―」開催(市民ギャラリー) |
2004/8/20 – 2004/9/30 | 中国故宮博物院所蔵「帰ってきた琉球王朝の秘宝」展共催(市民ギャラリー) |
2006/4/1 | 市民文化部歴史博物館に組織名変更 |
2006/6/9 | 琉球国王尚家関係資料1,251点(美術工芸品85点、文書・記録類1,166点)が歴史資料として国宝に指定される |
2006/7/8 | 那覇市歴史博物館開館 開館記念特別展「琉球王国の煌めき」開催(8月30日まで) |
2008/3/31 | 『那覇市史 別巻 那覇市政年表・総索引』刊行、那覇市史全33巻の刊行が終了 |
2008/12/19 | 『那覇市史』全33巻が沖縄タイムス出版文化賞特別賞を受賞 |
2008/4/1 | 機構改革により、歴史博物館と壺屋焼物博物館が統合して組織名が市民文化部博物館となる |
2013/4/1 | 機構改革(文化行政一元化)により、教育委員会文化財課と市民文化部博物館が統合し組織名が市民文化部文化財課となる |
2014/4/1 | 那覇市歴史博物館デジタルミュージアム公開 |
*書籍の刊行は主だったものを掲載した。
*開館記念特別展を除く博物館開館後の展示会は省略した。