平成27年7月19日、プライドイベント「ピンクドット沖縄2015」が開催されました。共催する那覇市は会場で「性の多様性を尊重する都市・なは」宣言（通称：「レインボーなは宣言」）を発表しました。このレインボーなは宣言は、人がどのような性を生き、どのような性を愛するのか・愛さないのか、多様な性のあり方を人権として尊重すると宣言するものです。

　からだの性と異なる「こころの性」をもつ、同性を好きになるなどの多様な性のあり方は、今日充分に尊重されているとは言えず、声を上げることが出来ない人たちも少なくありません。那覇市では、琉球大学大学院法務研究科と「『性の多様性の尊重』についての連携・協力に関する協定」を締結し、また戸籍上、性別が同じ２人を申請に基づいてパートナーシップ登録証明書を発行する那覇市パートナーシップ登録を開始しました。さらにレインボー交流会や市民講座の開講など、啓発にむけての取り組みを行っています。

　那覇市歴史博物館では、レインボーなは宣言とその成立の歴史的背景、沖縄の人権侵害克服の歴史を紹介する展示会を開催します。本展により人権問題に独自の取り組みをおこなってきた那覇市の戦後の歩みとその施策について関心と理解を深めていただくとともに、人権問題として「性の多様性」の問題をとらえていただく一助となることを願っています。