那覇市内史跡・旧跡案内

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寒水川芝居跡(スンガーシバイアト)

寒水川芝居跡(スンガーシバイアト)

 首里寒水川村(しゅりスンガーむら)(現首里寒川町(さむかわちょう))に建てられた芝居小屋跡。首里演芸場(しゅりエンジバ)ともいう。
 1879年(明治12)の沖縄県設置後、1892年(明治25)頃、職を失った首里士族(しぞく)達によって設けられた。敷地の広さや構造などの詳細は不明。
 当初は、首里人士(じんし)と那覇から引き抜いた役者で興業を行っていたが、後に新垣一派(あらかきいっぱ)(座長新垣松含(ざちょうあらかきしょうがん))が入って好評を博し、興業時には路地(ろじ)に店も立って賑わったという。また、歌劇「泊阿嘉(トゥマイアーカー)」の作者我如古弥栄(がねこやえい)(1881~1943年)は、寒水川村で生まれ、8歳の時に寒水川芝居に入り、小間使いをしながら芸の道を覚えたといわれる。
 1914年(大正3)、那覇・首里間の電車開通(1933年〔昭和8〕廃業)にともない、敷地の一部が削り取られ、寒水川芝居は幕を閉じた。

所在 那覇市首里寒川町2-14
分類 芸能
場所 旧首里
備考 赤マルソウ通り「観音堂前」バス停より南へ徒歩約2分。