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常設展示のお知らせ

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常設展示では「王朝文化と都市(まち)の歴史」をテーマに士族の履歴を記録した家譜や、首里王府の行政文書、美術工芸品を通して、中世~現代の首里・那覇の歴史と文化を紹介しております。

 

今回は4月28日に寄贈されたばかりの琉球王国時代の士族の印章と、その印章が押された古文書「上原家資料」をご紹介しています。

上原家は久米村出身の士であり、もともとは宇栄原家と名乗っていました。首里王府から地頭地も与えられ、身分の高い家柄でした。
今回ご紹介する資料は、蔡姓家譜と、家譜仕次、住職関連文書、印章など琉球王国時代の資料も含まれています。
なかでも印章は、県内でもほとんど発見されておらず、大変貴重です。
発見された印章が実際に使用された古文書も残されており、印章と文書が照合できる初めての事例となります。

この企画にぜひご覧ください。

また、同じく赤嶺キクのもんぺも初めての展示となります。
もんぺの持ち主は小禄村(現那覇市)宇栄原出身の赤嶺キク(昭和4年生)。
1944年(昭和19)に沖縄県立第二高等女学校に入学したキクは、米軍の上陸が近づき、山原への避難命令が出ましたが曾祖母と残り、戦場をさまよいました。
その時に着ていたもんぺは、母が花嫁衣裳として着ていた着物を縫い直して作られたもので、戦後も大事に保管していました。
「二高女 一松(一年松組) 赤嶺キク」という刺繍も残っていますので、注目してご覧ください。

 

詳しくはこちら→「2024年常設展① 王朝文化と都市の歴史

 

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