お知らせ

特別展示室 5月の展示が始まりました

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特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。

 

今月は尚家資料から「ロイヤルカラーの黄色地衣裳と王国時代の色材~科学の目でみる王国の色と色材~」をご紹介します。琉球では黄色地の衣裳は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できるロイヤルカラーとして特別な意味を持っていました。

当館では2001(平成13)年から2019(令和元)年にかけて、国宝・琉球国王尚家関係資料及び福地家(ふくちけ)資料ほかの美術工芸資料83点に使用された色材の非破壊分析調査を行いました。

今回はロイヤルカラーの黄色地衣裳と合わせて、色材の調査結果と、使用された色材を展示します。

 

調度品は、「美御前御揃(ヌーメーウスリー)~王家の御道具~」をご紹介します。

美御前御揃(ヌーメーウスリー)とは、琉球国王と王族が、首里城のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で正月や祝日などの祝宴に用いたとされる、琉球の特徴的な道具揃の事です。中央に金・銀器、右に御籠飯(ウクファン)、左に御玉貫(ウタマシチ)を配し、それぞれを高い脚付盆に据えます。中央の金杯は国王だけが使用しました。

 

文書資料は、「僉議」をご紹介します。

琉球王国の最高政務機関である評定所において各種に案件を協議し採決することを僉議といいます。

尚家文書の中には、僉議を記録した史料が22件確認されています。

「国宝の修理事業」と題して国宝指定の「琉球国王尚家関係資料」の修理事業と合わせてご紹介します。

 

王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。

 

詳しくはこちら→「ロイヤルカラーの黄色地衣裳と王国時代の色材/美御前御揃~王家の御道具~

 

5月ポスター