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重修金城橋碑文(ジュウシュウカナグスクバシヒブン)

重修金城橋碑文(ジュウシュウカナグスクバシヒブン)

 琉球王国時代の1810年に建立された石碑。金城橋改修に際して建立された。
 金城橋は、首里(しゅり)台地と識名(しきな)台地の間を流れる安里川(あさとがわ)に架かる橋で、往古より木橋が架けられた。しかし、木橋のため大雨の度に損壊するため、1677年に石橋に改修され、これを記念して「金城橋碑文」が建立されたという。
 その後、1809年9月9日の大雨により橋が損壊したため、10月2日に起工し、翌年2月に新たな石橋が完成した。石橋は、これまでの橋よりわずかばかり下流に移して築造されたといい、橋の改修を記念して、1810年9月に「重修金城橋碑文」の石碑が、橋の南側(繁多川(はんたがわ)側)に改めて建立された。
 石碑は、1945年(昭和20)の沖縄戦により損壊したが、石碑の下部と台座が残された。1985年(昭和60)に橋の拡張工事があり、残された石碑は、その際に橋の北側(首里金城町(しゅりきんじょうちょう)側)に移設された。
 現在、新たに建立されている石碑は、残された碑や建立年の近い石碑を参考にして、2005年(平成17)3月に復元されたものである。

所在 那覇市繁多川4-21
分類 復元石碑
場所 旧真和志
備考 2005年(平成17)3月設置。「石畳前」バス停より徒歩約1分。金城橋前。