那覇市内史跡・旧跡詳細
国王頌徳碑(かたのはなの碑)
「国王頌徳碑」は、琉球王国時代の1543年に建立された石碑。
碑文は、首里城から、古来より崇拝された弁ヶ嶽(べんがたけ)(後に久高島(くだかじま)・斎場御嶽(セーファウタキ)の遙拝所として整備され、那覇市内最高の標高165m)への道を石畳道にして、周辺に松樹を植えるなどして、参道を整備した国王尚清(しょうせい)の徳を讃えた内容となっている。表は平仮名文であり、裏は漢文で刻まれている。また、首里城から東に延びる丘陵「上の毛(ウィーヌモー)」の東端部を「かたのはな」といい、この付近に建立されたことから、別名「かたのはなの碑」ともいう。
石碑が建立された一帯は「碑文の毛(ヒムンヌモー)」(後に「碑文の前(ヒムンヌメー)」)と呼ばれ、広場になっていたが、1935年(昭和10)に首里と那覇を結ぶ首里市営バスの発着場となった。
1945年(昭和20)の沖縄戦で石碑は破壊されたが、碑の一部が沖縄県立博物館・美術館に残されている。
本碑は、碑の一部や建立年の近い石碑を参考にして、石碑建立地に近接する現在地に新たに復元したものである。
所在 | 那覇市首里鳥堀町1丁目地内 |
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分類 | 復元石碑 |
場所 | 旧首里 |
備考 | 2006年(平成18)3月設置。県道29号線龍譚通り「鳥堀1丁目」バス停近く。上の毛入り口近く。 |