お知らせ

特別展示室 7月の展示が始まりました

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特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。

 

今月は、尚家資料から「鳥が描かれた紅型衣裳」をご紹介します。

紅型の文様に登場する鳥には、鳳凰、尾長鳥、鶴、燕などがあり、今回展示している衣裳には、尾長鳥と燕が描かれています。

いずれも縁起の良い吉祥文(きっしょうもん)として知られている鳥で、色とりどりの鳥たちが衣裳の中を生き生きと飛び交う様子が描かれています。

 

調度品は、黒漆と螺鈿の漆器をご紹介します。

琉球での漆器製作は15世紀頃から始まり、螺鈿、箔絵、沈金、堆錦など様々な技法が発達しました。

中でも螺鈿(らでん)製の漆器は、材料であるヤコウガイが琉球の近海で手に入る事もあり、17世紀頃から盛んに作られるようになりました。大きな貝片をふんだんに使った豪華な螺鈿漆器は、中国皇帝へも献上され、北京故宮博物館には現在でも螺鈿の琉球漆器が多数保管されています。

 

文書資料は、中国との交流に関する文書と、尚泰の葬儀に関する文書をご紹介します。

 

王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。

  

 詳しくはこちら→「鳥が描かれた紅型衣裳/黒漆と螺鈿の漆器

 

2023年7月ポスターs