(企画展)「那覇のまつりと10・10空襲」の見どころ紹介②
こちらのページでは、現在、企画展示室で開催中の「那覇のまつりと10・10空襲」の展示資料のご案内をいたします。
今回のまつりの展示は、10・10空襲と那覇の三大まつりとして、大綱挽、ハーリー、そして那覇廿日正月祭(ジュリ馬祭り)
に特化した展示を行っています。
那覇ハーリーとユッカヌヒ―のおもちゃ展示風景
ハーリーは旧暦5月4日におこなわれる競漕行事で、琉球王国時代に冊封使来琉の際に歓待行事として龍渾で行われていました。
ユッカヌヒ―とは、旧暦5月4日に、戦前の沖縄では子供の健康や成長を願ってオモチャを買い与える習慣がありました。
☞作品の見どころ③
ハーリーの見どころは、今年御寄贈頂いた具志堅 古雅(聖児)の描いた「爬竜船の図」と、
今回初公開となる、尚家から寄贈されたユッカヌヒ―の爬竜船(ハーリーフニグヮ―)です。
具志堅 古雅(聖児)「爬竜船の図」
爬竜船の図 具志堅 古雅(聖児)作 縦71・8cm 横86.9cm (河田征夫氏 寄贈)
爬竜船(ハーリーブニグヮ―)
ハーリーブニグヮ―は、ユッカヌヒ―の玩具市の目玉商品であり、勇壮で逞しい気風を、と盛んに買い求められました。
那覇廿日正月祭(ジュリ馬祭り)展示風景
廿日正月祭は辻の繁栄と五穀豊穣を願うまつりです。
戦前までは、辻に住まうジュリが行列に参加し、美しい衣裳をまとって辻の町を、踊りを披露しながら練り歩きました。
☞作品の見どころ ④
今回の展示会では、辻新思会より特別にお借りした辻のご神体を展示しております。
辻の御弥勒様と御獅子様 (一般財団法人辻新思会 提供)
御神体、とても迫力があります!
御弥勒様は前村渠、御獅子様は上村渠の守り神です。
以前は、ジュリ馬まつりになると行列の先陣で団扇をかかげ、辻の町を練り歩きました。
上村渠の御獅子様と前村渠の御弥勒様(1950年代)
展示している御弥勒様と御獅子様は、戦後に金城安太郎氏が制作したものです。
また、ジュリ馬の様子の写真や、祭りで使った小道具も展示しています。
シャンシャン馬 (一般財団法人辻新思会 提供)
戦後の廿日正月祭。ジュリ馬祭りの様子(華麗な踊りを披露する踊り手たち)