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特別展示室 5月の展示が始まりました

展示会
2025年05月02日
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特別展示室では「国宝 琉球国王尚家関係資料」を中心に美術工芸品や文書・記録類を展示しています。

 

今月は、「今月は鳥文様の紅型衣裳/美御前御揃」をご紹介します。

 

鳳凰、尾長鳥、鶴、燕などの鳥の文様は富貴や長寿を意味し、王家の紅型に多くみられるモチーフの一つです。今回展示している衣裳には、尾長鳥と燕が描かれています。

 

いずれも縁起の良い吉祥文(きっしょうもん)として古くから親しまれている鳥で、色とりどりの鳥たちが衣裳の中を飛び交う様子が生き生きと描かれています。

 

 

調度品は、「美御前御揃(ヌーメーウスリー)」をご紹介します。

 

美御前御揃とは、琉球国王と王族が、首里城のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で、正月や祝日などの祝宴に用いたとされる、琉球の特徴的な道具揃の事です。
 

中央に金・銀器、右に御籠飯(ウクファン)、左に御玉貫(ウタマヌチ)を配し、それぞれを高い脚付盆(あしつきぼん)に据えます。中央の金杯は国王だけが使用しました。当館では記録に基づき尚家伝来の器物を組み合わせ、往時の「美御前御揃」を再現しています。

 

 

文書は、第17代尚灝王の婦人であり、第18代尚育王の実母にあたる具志堅按司加那志と、太子尚典の御守役に抜擢された百名朝起に関係する資料を紹介します。

 

 

王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。

 

 

詳しくはこちら→「鳥文様の紅型衣裳/美御前御揃