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琉球国王の衣裳/王家の宝刀
特別展
2025.07.04〜07.30
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特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。
今月の衣裳は琉球国王の衣裳ご紹介します。
尚家伝来の王装束は、王冠や唐衣裳など8点あります。
琉球国王の最高礼服で国内の重要な行事や中国との儀式の際に着装し、唐装束とも呼ばれています。
琉球は中国の臣下の国家として、国王の即位は、皇帝から王冠や唐衣裳などを下賜される冊封儀式で執り行われました。
三山時代武寧(1404)の冊封から第二尚氏の尚泰(1866)までの462年間に21回の冊封が行われました。唐装束は、冊封体制を象徴する装束です。
伝来の品は、現存する唯一の琉球国王の装束として、重要な歴史資料です。
調度品は、尚家伝来の宝刀を三振同時に展示します。
山北王が中山王との戦いで敗北し、自害した伝説のある「号 千代金丸」。
宮古島の領主が尚真王に献上したとされる「号 治金丸」。
王府との関りの印を刻した「号 北谷(ちゃたん)菜切(ナーチリ―)」など、いずれも尚家王統の伝承に彩られた宝刀です。
千代金丸や北谷菜切の鞘(さや)や鍔(つば)などは琉球製ですが、刀身はいずれも日本製とされています。
王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。