那覇市内史跡・旧跡案内

那覇市内史跡・旧跡詳細

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宝口(タカラグチ)

 那覇市首里儀保(しゅりぎぼ)町4丁目一帯を指す地名。
 地名の由来は不明だが、遺骨を宝物に例える説や、真嘉比(まかび)川を遡(さかのぼ)って荷物(宝)を積み卸す津口が由来だとする説がある。一帯には1682年に壼屋村(つぼやむら)(現那覇市壼屋)に統合された「宝口窯(たからぐちがま)」と呼ばれる古窯があったとされる。
 1945年(昭和20)の沖縄戦後、米軍の採石場や、道路拡張工事のため、西森(ニシムイ)から宝口に延びる丘陵が数十メートルも切り崩され、王家の墓「宝口の玉陵(タマドゥン)」や馬氏国頭親方(ばうじくにがみおやかた)の墓、儀保川(ジブガー)(井戸)などが消滅した。
 宝口の地名は、「宝口樋川(ヒージャー)」に名残を留めている。

所在 那覇市首里儀保町4丁目地内
分類 地名・名勝
場所 旧首里
備考 2007年(平成19)2月設置。平成18年度世界遺産周辺整備事業。県道82号線「儀保」バス停より西へ徒歩約3分。