展示案内

展示会一覧

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開催終了 特別展 会期:2018-03-30 (金) 〜 2018-04-25 (水)

ロイヤルカラーの黄色地衣裳/琉球の箱

今月は、尚家資料からロイヤルカラーの黄色地衣裳を紹介します。
 琉球では黄色地は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていました。
 輝くばかりの鮮やかな黄色は、石黄(せきおう)という高価な輸入色材や、鬱金(うこん)、黄檗(きはだ)などの染料で染められました。
 また、布地は、上質な苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)の他、絹の縮緬(ちりめん)や、中国から輸入された綸子(りんず)などの高級な素材が使われました。
 これらの黄色地の衣裳は、王国の公式行事の衣裳として、特別な時だけに着用されたと考えられています。


 調度品は「琉球の箱」と題し、尚家資料「朱漆牡丹唐草七宝繋沈金料紙箱」、野田愛六資料「朱漆鳳凰箔絵櫃」など、大事なものを入れた箱を紹介します。
王国時代の緻密な工芸技術をご覧ください。


開催終了 企画展 会期:2018-03-16 (金) 〜 2018-03-28 (水)

「門中・清明・お墓」展

現在では沖縄本島内で広く行われている清明祭(シーミー)について、その伝来と歴史について紹介します。


開催終了 特別展 会期:2018-03-02 (金) 〜 2018-03-28 (水)

桃色地の衣裳

今月は、尚家資料から桃色地の衣裳を紹介いたします。


開催終了 特別展 会期:2018-03-02 (金) 〜 2017-03-28 (火)

三線と工工四

3月4日の「さんしんの日」にちなんで、当館所蔵の三線をご紹介いたします。


開催終了 特別展 会期:2018-02-02 (金) 〜 2018-02-28 (水)

松竹梅の紅型衣裳/首里那覇鳥瞰図屏風/王国の漆工芸技術~沈金・堆錦の漆器~

今月は、尚家資料と福地家資料から松竹梅の紅型資料を紹介します。

また、調度品は伊江家と首里那覇鳥瞰図屏風、漆器は大里資料の「朱漆芭蕉万年青文沈金堆錦衝立」を紹介いたします。

「首里那覇鳥瞰図屏風」は、首里から那覇の風景を描いています。このような上空から見下ろす形で描いた絵を、空を飛ぶ鳥の目線から描いた図という意味で「鳥瞰図(ちょうかんず)」と呼びます。
 よく見ると、右上の首里城本殿には鶴が描かれた簾(すだれ)がかけられています。これは王国時代の首里城の正月飾りで、正月の様子を描いた風景という事が分かります。
 「朱漆芭蕉万年青文沈金堆錦衝立」は、片面が芭蕉、片面が万年青の文様で、芭蕉の面の上空に鳥が飛び雲が流れ、画面に奥行きを与えています。

王国時代の精緻な紅型衣裳、絵画、漆工芸をお楽しみください。


開催終了 特別展 会期:2018-01-06 (土) 〜 2018-01-31 (水)

御絵図柄の絣衣裳/首里那覇鳥瞰図屏風/王国の漆工芸技術~沈金・堆錦の漆器~

今月は尚家資料から御絵図柄の衣裳3点を紹介いたします。

また、調度品は伊江家の「首里那覇鳥瞰図屏風」と大里資料の「朱漆芭蕉万年青文沈金堆錦衝立」を紹介いたします。

「首里那覇鳥瞰図屏風」は、首里から那覇の風景を描いています。このような上空から見下ろす形で描いた絵を、空を飛ぶ鳥の目線から描いた図という意味で「鳥瞰図(ちょうかんず)」と呼びます。
 よく見ると、右上の首里城本殿には鶴が描かれた簾(すだれ)がかけられています。これは王国時代の首里城の正月飾りで、正月の様子を描いた風景という事が分かります。
 「朱漆芭蕉万年青文沈金堆錦衝立」は、沈金で片面が芭蕉、片面が万年青の文様が描かれ、周囲には堆錦で海草と貝が表されています。

王国時代の精緻な紅型衣裳、絵画、漆工芸をお楽しみください。


開催終了 企画展 会期:2018-01-06 (土) 〜 2018-03-12 (月)

御絵図~琉球の織物デザイン~

 「御絵図(みえず)」とは、琉球王国時代に描かれた絣織物の絵図(デザイン画)のことです。織り上がりと同じになるように模様が和紙に描かれ、デザイン画としても非常に美しいものになっています。王族が使用する織物を久米島や宮古、八重山に発注する際にこの絵図が使用されたといわれ、王国時代の織物デザインを伝える貴重な資料です。
 那覇市歴史博物館には、尚家から寄贈された「御絵図帳」7冊が所蔵されており、大小様々な御絵図366点が貼り付けられています。平成28年度に全7冊の修理が完了し、美しくよみがえった御絵図帳とともに、琉球の織物デザインについて紹介します。


開催終了 特別展 会期:2017-12-01 (金) 〜 2017-12-26 (火)

王国時代の冬衣裳/王国の漆工芸技術~黒漆と螺鈿の漆器~

今月は、尚家資料から、王国時代の冬衣裳を紹介いたします。

 気候が温暖な琉球でも、冬になると防寒着を着用しました。木綿(もめん)は現在では夏物という印象が強いのですが、苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)より毛足が長くふっくらと柔らかい手触りから、冬物として着用されていました。
 木綿は、琉球でも栽培されていましたが、芭蕉などに比べて栽培が難しく、貴重な繊維だったため、身に付けられたのは主に士族層で、庶民にとっては贅沢品でした。上級士族は、さらに裏地を付けて袷衣裳(あわせいしょう)にし、防寒性を高めました。
 また、内側に中国式の丈が短い絹製の袷衣裳「馬掛子(まーくゎー)」「唐(トー)ビーター」を重ね着することもありました。

調度品は、尚家資料と伊江家資料から、黒漆と螺鈿の漆器を紹介いたします。王国の精緻な漆工芸をお楽しみください。


開催終了 特別展 会期:2017-11-03 (金) 〜 2017-11-29 (水)

紋織の衣裳/王国の漆工芸技術~黒漆と螺鈿の漆器~

今月は尚家資料から、紋織の衣裳を紹介します。
沖縄では、花織(はなおり)、ロートン織、絽織(ろおり)、紗織(しゃおり)など、様々な紋織物(もんおりもの)が織られています。これらの織物がいつ頃から沖縄で作られるようになったのか定かではありませんが、周辺の中国や台湾・インドネシア・フィリピンなどの東南アジアの国々に同じような織物技術があることから、琉球王国がこれらの国々と交易する中で海を渡って技術が伝わり、沖縄に定着したと考えられています。
尚家資料には織物の衣裳が15点あり、その内6点が紋織の衣裳です。いずれも厳選された素材を使用し、高度な技術を駆使した紋織の衣裳となっています。

また、調度品は、尚家資料と伊江家資料から、黒漆と螺鈿の漆器を紹介いたします。
琉球王国時代、漆器は中国や日本へ琉球の威信を示す献上品(けんじょうひん)であり、王国の経済基盤を支える重要な工芸品でした。王府は貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)を設置して生産管理を行い、その高度な品質を維持しました。
漆器は、当初中国の影響を強く受けて螺鈿(らでん)・箔絵(はくえ)・沈金(ちんきん)技法が発達し、朱漆に精緻な模様を隙間なく埋め尽くした器物が作られました。薩摩侵攻以後は日本の武家社会の「唐風好み」にあわせた中国的な意匠の黒漆螺鈿が盛んに作られました。また、高温多湿の気候を生かして独自の堆錦(ついきん)技法が発達しました。
王国の精緻な漆工芸をお楽しみください。