那覇市内史跡・旧跡案内

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大角座(ウフカクジャー)

 この地の交差点の通称名称。道が大きくカーブしている形状を、大きく張った顎(あご)(方音でカクジ)にみたて、「大きな顎(ウフカクジャー)」と名付けられたというが、詳細は不明。「大角座(ウフカクザ)」はその当て字。
 王国時代、大角座は、首里(しゅり)から与那原(よなばる)・南風原(はえばる)、弁ヶ嶽(べんがだけ)方面に向かう道が分かれる三叉路であった。大角座からわずかな所に「赤田御待所(あかたウマチドゥクル)」があり、「東御廻り(アガリウマーイ)」など遠方に出かけた際の「坂迎(サカンケー)」(迎接)の場所であった。
 1879年(明治12)の沖縄県設置(琉球処分)以降に、与那原方面の里道(りどう)(現市道鳥堀南線)が開かれ、1933年(昭和8)頃、大角座から汀良(てら)・石嶺町(いしみねちょう)へ延びる首里2号線(現市道鳥堀石嶺線)が開通した。
 1945年(昭和20)の沖縄戦後、米軍により大角座周辺の道が開かれ、その後、県道82号線として整備された。現在、大角座の交差点は82号線に4本の道が交差する六叉路(ろくさろ)の交差点となっている。

所在 那覇市首里鳥堀2丁目 赤田交差点
分類 地名・名勝
場所 旧首里
備考 県道82号線「赤田」交差点近く