那覇市内史跡・旧跡詳細
壺屋区役所跡(ツボヤクヤクショアト)
沖縄戦後、最初に設置された那覇市の行政庁舎跡。
沖縄戦以前、東町(ひがしまち)(現那覇市東町)にあった那覇市役所は、1944年(昭和19)の10・10空襲によって焼失した。
1945年(昭和20)11月10日、米軍の占領により住民の立ち入り禁止となっていた旧那覇市の一角の壺屋に、陶器・瓦製造のため、陶工を中心とした復興先遣隊103名が初めて入り、那覇の復興が始まった。
翌1946年(昭和21)1月3日に、人口増加にともなって糸満管内壺屋(区いとまんかんないつぼやく)として区役所が設置され、焼け残った民家を庁舎として行政事務を開始した。同年4月4日に壺屋区は糸満管内から分離して那覇市となった。
那覇市役所庁舎は、その後、牧志(まきし)、開南(かいなん)、天妃(てんぴ)へと移り、1965年(昭和40)9月には現在地の泉崎(いずみざき)へ移転した。この間、1950年(昭和25)特別行政区みなと村、1953年(昭和28)首里市(しゅりし)・小禄村(おろくそん)、1957年(昭和32)に真和志市(まわしし)と合併し、また埋立も行い、那覇市は現在の市域となった。
所在 | 那覇市壺屋1-16 |
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分類 | 歴史 |
場所 | 旧那覇 |
備考 | 2002年(平成14)4月設置。平成13年度旧跡標示事業。モノレール牧志駅より徒歩約9分。壺屋やちむん通り。 |