那覇市内史跡・旧跡詳細
アカチラ
旧若狭町村(わかさまちむら)の北東部の海岸砂汀地(さていち)の名称。「アカツラ」・「明津浦(あけつうら)」とも記される。名称は海岸付近の地名「アカチラバル」に由来する。
かつて若狭町(現那覇市若狭)北東部の海岸は、東の「那覇潟原(かたばる)」(塩田:現潮渡橋(しおわたりばし)一帯)から、北の「雪の崎(ユーチヌサチ)」(海岸に突き出た岩礁:現若狭小学校付近)に続く砂汀地で、歩いて渡ることができたので、「アカチラ道」と称した。琉球王国時代には、首里の士族が人目をはばかり、ここを歩いて辻(つじ)に通ったという。
アカチラの沖には、「夫婦瀬(ミートゥジー)」(岩)があり、風光明媚(ふうこうめいび)な場所として知られ、数々の詩や琉歌が詠まれた。また、那覇の婦女子の「浜下り(ハマウイ)」の場所でもあった。
戦後の都市計画により、1950年代に潟原を含む海岸一帯の埋立工事が行われ、住宅地へと姿を変えた。
所在 | 那覇市若狭3-3-17 |
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分類 | 地名・名勝 |
場所 | 旧那覇 |
備考 | 県道43号線若狭大通り「夫婦橋」バス停より徒歩約2分。浜松外科整形前 |