特別展示室 12月の展示が始まりました
特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。
今月は、尚家資料より「朧型の紅型衣裳」をご紹介します。
朧型は、通常の文様を染める型紙に、もう1枚の型紙を加えて、地紋のような細かい柄を染めることで、複雑で奥行きのある文様を表現しています。
糊置や色差しの手間が通常の倍以上かかり、技術的にも大変難しい染め方です。
王国時代の紅型職人たちが、王家の人々のために技術の粋を尽くして作りあげた朧型の紅型衣裳をぜひご覧ください。
調度品は、先月に引き続き「黒漆と螺鈿の漆器」をご紹介します。
琉球での漆器製作は15世紀頃から始まり、螺鈿(らでん)、箔絵(はくえ)、沈金(ちんきん)、堆錦(ついきん)など様々な技法が発達しました。
中でも螺鈿製の漆器は、材料のヤコウガイが琉球の近海で手に入る事もあり、17世紀頃から盛んに作られるようになりました。
貴重な王国時代の美術工芸資料をぜひご覧ください。
詳しくはこちら→「朧型の紅型衣裳/黒漆と螺鈿の漆器」