お知らせ

特別展示室 10月の展示が始まりました

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特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。

今月は尚家資料より『王家の芭蕉布』をご紹介します。

琉球王国時代、芭蕉布の衣裳は王家、士族から庶民まで幅広い層で着用されていました。
士族の男性は、首里城登城の際の正装衣裳として、絹糸と見紛う程細く紡いだ芭蕉糸で織りあげた黒い芭蕉布の衣裳を身に付けました。
庶民は年間を通じて目の粗い芭蕉の生成り色の衣裳を着用しました。
一方で王家では、黄や赤など様々な色に染め、絣(かすり)模様や浮織(うきおり)模様をほどこした、華やかな芭蕉の衣裳を着用しました。

調度品は、先月に引き続き尚家伝来の刀剣3振りを同時公開します。

山北王が中山王との戦いで敗北し、自害した伝説のある「号 千代金丸」。
宮古島の領主が尚真王に献上したとされる「号 治金丸」。
王府との関りの印を刻した「号 北谷(ちゃたん)菜切(ナーチリ―)」など、いずれも尚家王統の伝承に彩られた宝刀です。

文書資料は、治金丸の逸話について記されている「琉球国旧記」をご紹介します。
また、宝刀の鞘袋も特別展示しています。

貴重な王国時代の美術工芸資料と、王家伝来の古文書をご覧ください。

『王家の芭蕉布/王家の宝剣』10/28(月)まで公開

 

詳しくはこちら→『王家の芭蕉布/王家の宝剣

 

10月ポスター