特別展示室 9月の展示が始まりました
特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。
今月は尚家資料より「白地の紅型衣裳」をご紹介します。
鮮やかな黄色地のイメージが強い尚家伝来の紅型衣裳ですが、紅型衣裳42領のうち15領が白地の衣裳であり、もっとも高い割合となっています。
紅型の特徴はその色使いにあり、赤、黄、青、緑などの鮮やかな原色で模様が描かれています。これらの色が最も美しく映える背景として、白という色が選ばれたとも考えられます。
調度品は、尚家伝来の刀剣3振りを同時公開します。
山北王が中山王との戦いで敗北し、自害した伝説のある「号 千代金丸」。
宮古島の領主が尚真王に献上したとされる「号 治金丸」。
王府との関りの印を刻した「号 北谷(ちゃたん)菜切(ナーチリ―)」など、いずれも尚家王統の伝承に彩られた宝刀です。
文書資料も刀剣に関わる資料をご紹介します。
貴重な王国時代の美術工芸資料と、王家伝来の古文書をご覧ください。
『白地の紅型衣裳』10/2(水)まで公開
『王家の宝剣』10/28(月)まで公開
詳しくはこちら→「白地の紅型衣裳/王家の宝剣」