デジタルミュージアム

美術工芸・民俗資料
当館所蔵の美術工芸品や民俗資料(現物資料)。個人からの寄贈が多数を占める。

鄭嘉訓書「野望」(王績詩)
ていかくん しょ 「やぼう」 おうせき し

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概要

 鄭嘉訓古波蔵親方(1767~1832)は、久米村鄭氏十六世。号は泰橋。近世琉球を代表する能書家の一人。嘉慶9年(1804)に儀衛正として江戸上りして以後、大和でも書の実力が高く評価された。嘉慶21年(1816)には久米村の最高官位である紫金大夫(紫冠)にのぼり、道光4年(1824)に久米村の最高職である総理唐栄司となった。享年66。
 本資料には「辛巳孟夏」とあり、道光元年(1821)鄭嘉訓55歳の書か。中国隋末唐初の隠士である王績の詩「野望」を書したものとみられる。

資料群重要文化財・伊江御殿家関係資料
資料コード05002146
資料形態紙本 掛幅装
サイズ縦127.5 横58.8
制作年代19世紀
点数1