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那覇の世界遺産 ~戦後文化財整備のあゆみ~

開催終了 企画展

那覇の世界遺産 ~戦後文化財整備のあゆみ~

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産登録20周年記念企画展

会期:2020-10-30(金) ~ 2020-12-27(日)

 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は2000年に開催された第24回世界遺産委員会において、世界遺産リストに登録されることが決定します。
 世界遺産として登録された文化財は、玉陵・園比屋武御嶽石門・今帰仁城跡・座喜味城跡・勝連城跡・中城城跡・首里城跡・識名園・斎場御嶽の9つとなります。沖縄県の文化財が人類全体にとって傑出した文化的な意義があると認められた瞬間でした。

 しかし、そこに至る道のりは、決して平たんなものではありませんでした。沖縄戦により県内の多くの貴重な文化財が甚大な被害を受けました。世界遺産に登録された文化財も例外ではありません。
 特に那覇市に所在する玉陵・園比屋武御嶽石門・首里城跡・識名園は激戦地であったことも影響して、木造の建造物はほぼ消滅、石造部分についても大部分が破壊されてしまいました。
 しかし、戦後は文化財の所有者や県民と行政が協力して修復に取り組み、詳細な調査と検討を重ね長い年月をかけて往時の姿を取り戻しました。世界遺産の登録は、戦後の文化財修復の積み重ねが世界的に評価された瞬間でもあったのです。

 今回の企画展では、戦災で甚大な被害を受けた玉陵・園比屋武御嶽石門・首里城跡・識名園などの文化財が、どのような道のりを経て現在のような姿になったかをご紹介します。