展示会詳細
開催終了
特別展
ロイヤルカラーの黄色地衣裳/王家の祭祀道具
会期:2020-10-30(金) ~ 2020-11-25(水)
特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料とともに、王国時代の美術工芸品をご紹介しています。
11月は尚家資料の染織品から、『ロイヤルカラーの黄色地衣裳』をご紹介します。
琉球では黄色地は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていました。輝くばかりの鮮やかな黄色は、海外から輸入された高価な色材や、ウコン、キハダ等の染料で染められました。また布地は、上質な苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)、縮緬(ちりめん)、中国から輸入された絹織物など選りすぐりの高級な素材が使われています。
また調度品は『王家の祭祀道具』と題し、金銀器と漆器からなる祭祀道具をご紹介しています。これらの道具類は、首里城内でも国王のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で使用したとされるもので、数々の御道具類を組み合わせたものは「ヌーメーウスリー(美御前御揃)」と呼ばれていました。当館での公開は4年ぶりとなります。
文書資料は、『尚家文書に見る衣裳記録』と題し、尚家関係資料から衣裳に関する文書6点をご紹介します。王国時代の衣裳や簪、染色の材料等を記録した貴重な資料で、一部の資料にはカラーの図版が盛り込まれています。
王国時代の精緻な工芸技術と、貴重な記録類をぜひご覧ください。
※当初予定していた内容を一部変更しております。
※今後状況により日程等に変更が生じる場合があります。
美術工芸資料 | ・黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海立波文様紅型綾袷衣裳 (きいろじほうおうこうもりたからづくしせいがいたつなみもんようびんがたあやあわせいしょう) ・黄色地流水鍵菱繋文様絣紬衣裳 (きいろじりゅうすいかぎひしつなぎもんようかすりつむぎいしょう) ・黄色地石畳文様紋紗衣裳 (きいろじいしだたみもんようもんしゃいしょう) ・金杯(きんぱい) ・銀杯洗(ぎんはいあらい) ・托付銀鋺(たくつきぎんわん) ・銀脚杯(ぎんきゃくはい) ・御玉貫(ウタマヌチ) ・朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金御籠飯 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんウクファン) ・朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金足付盆 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんあしつきぼん) ・色絵紅葉文風炉(いろえもみじもんふろ) 【以上はすべて国宝尚家資料】 ・玉冠(ぎょくかん)[レプリカ] |
---|---|
文書資料 | ・納殿染賃例(1793年) ・散形付並似例(1793年) ・秘伝手染重宝記 全(19世紀) ・丙寅冠船之時 上様御装束考帳(1866年) ・唐冠服図帳(1866年) ・冠服簪図(1709年) 【以上はすべて国宝尚家資料】 |