展示会詳細
開催終了
特別展
王国時代の冬衣裳/王国の漆工芸技術~黒漆と螺鈿の漆器~
会期:2017-12-01(金) ~ 2017-12-26(火)
今月は、尚家資料から、王国時代の冬衣裳を紹介いたします。
気候が温暖な琉球でも、冬になると防寒着を着用しました。木綿(もめん)は現在では夏物という印象が強いのですが、苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)より毛足が長くふっくらと柔らかい手触りから、冬物として着用されていました。
木綿は、琉球でも栽培されていましたが、芭蕉などに比べて栽培が難しく、貴重な繊維だったため、身に付けられたのは主に士族層で、庶民にとっては贅沢品でした。上級士族は、さらに裏地を付けて袷衣裳(あわせいしょう)にし、防寒性を高めました。
また、内側に中国式の丈が短い絹製の袷衣裳「馬掛子(まーくゎー)」「唐(トー)ビーター」を重ね着することもありました。
調度品は、尚家資料と伊江家資料から、黒漆と螺鈿の漆器を紹介いたします。王国の精緻な漆工芸をお楽しみください。
主な展示品
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