展示会詳細
開催終了
特別展
鳥が描かれた紅型衣裳/鳥にまつわる調度品
会期:2017-01-07(土) ~ 2017-02-01(水)
今月は尚家資料と福地家資料から、鳥が描かれた紅型衣裳と鳥にまつわる調度品を紹介します。
平成29年は酉年。これにちなんで、今月は鳥が描かれた紅型衣裳を展示します。
鳥は紅型の意匠としては、鳳凰、尾長鳥、鶴、水鳥、燕などがあり、今回展示している衣裳には、鶴、水鳥、燕が描かれています。
鶴は、古来から亀とともに長寿の象徴とされています。
水鳥は海を越え遠方から飛来することから、幸運をもたらすものとされています。
燕は番で子育てする姿から、夫婦円満や家内安全をあらわします。
いずれも、縁起の良い吉祥文としてよく知られている鳥です。新春に、めでたい鳥の姿をお楽しみください。
また、調度品は酉年にちなんで、今月は鳥にまつわる調度品を展示します。
「首里那覇鳥瞰図屏風」は、首里から那覇の風景を描いています。このような上空から見下ろす形で描いた絵を、空を飛ぶ鳥の目線から描いた図という意味で「鳥瞰図(ちょうかんず)」と呼びます。
よく見ると、右上の首里城本殿には鶴が描かれた簾(すだれ)がかけられています。これは王国時代の首里城の正月飾りで、正月の様子を描いた風景という事が分かります。
「朱漆芭蕉万年青文沈金堆錦衝立」は、片面が芭蕉、片面が万年青の文様で、芭蕉の面の上空に鳥が飛び雲が流れ、画面に奥行きを与えています。
王国時代の精緻な紅型衣裳、絵画、漆工芸をお楽しみください。