展示会詳細
開催終了
特別展
縞と絣の夏衣裳/王国の漆工芸技術~朱漆と沈金・堆錦の漆器~
会期:2016-09-03(土) ~ 2016-10-05(水)
今月は尚家資料と福地家資料から、縞と絣の夏衣裳をご紹介します。
琉球王国時代、王家から庶民まで広く着用されたのが、縞(しま)と絣(かすり)模様の衣裳でした。
庶民は、年間を通じて芭蕉(ばしょう)の生成り色に単純な縞(しま)模様の入った衣裳を着用しました。しかし、王家や上級士族は、夏場は苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)を黄や赤など様々な色に染め、縞模様や絣模様をほどこした華やかな衣裳を着用しました。
これらの衣裳には、縞模様に部分的に木綿糸を織り込んだり、縞の太さを細かく変化させるなど、素材や色の違いで模様にアクセントをつける細やかな工夫がなされました。
また、調度品は尚家資料と伊江家資料から、沈金と堆錦、螺鈿の技術を使用した漆器をご紹介します。
王国時代の精緻な漆工芸をお楽しみください。