展示会詳細
開催終了
特別展
ロイヤルカラーの黄色地衣裳
会期:2016-07-08(金) ~ 2016-08-03(水)
今月は尚家資料から、ロイヤルカラーの黄色地衣裳をご紹介します。
琉球では黄色地の衣裳は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていました。
輝くばかりの鮮やかな黄色の衣裳は、石黄(せきおう)という高価な輸入色材や、鬱金(うこん)、黄檗(きはだ)などの染料で染められました。
王家の紅型衣裳には、龍(りゅう)や鳳凰(ほうおう)など王権を象徴する中国的な意匠が描かれたものがあります。また、鎖大模様型(クサリウフモヨウガタ)と呼ばれる、数種の型紙を使用した大柄で複雑な構成の文様展開は、王家の紅型にのみ見られるものです。
これらの黄色地の衣裳は、王国の公式行事の衣裳として特別な時だけに着用されたといわれています。