展示会詳細
開催終了
特別展
王国時代の男性衣裳 / 王国の漆工芸技術~箔絵・沈金・螺鈿~
会期:2016-03-04(金) ~ 2016-03-30(水)
今月は尚家資料の中から、王国時代の男性の衣裳をご紹介します。
琉球国王が、プライベートの場でどのような衣裳を身に付けていたかを示す資料は、ほとんど残っていません。その点で、尚家伝来の衣裳類は、国王の知られざる日常の姿を垣間見ることが出来る、貴重な資料といえます。
今回ご紹介する衣裳は、琉球王国最後の国王尚泰(しょうたい)が愛好したと伝えられている品々です。唐衣裳(とういしょう)など儀式用の華やかな衣裳とは異なり、小柄の模様に抑えた色使いがなされ、一見すると地味な印象を与えます。しかし、いずれの衣裳も上質の苧麻(ちょま)や絹糸を使い、色柄を細部までこだわり、たっぷりとした身幅に仕立てられ、王家ならではの風格を感じさせます。
また、調度品は、箔絵、沈金、螺鈿の技術を使用した漆器をご紹介します。王国時代の精緻な漆工芸をお楽しみください。