展示会詳細
那覇のまつりと10・10空襲
会期:2014-09-06(土) ~ 2014-10-29(水)
今年は1944年10月10日の10・10空襲から70年を迎えます。
かつては勇壮かつ華麗に行われていた綱引・ハーリー・ジュリ馬などの那覇三大まつりも空襲で途絶え、後に復活しました。
企画展では戦前のまつりの様子と10・10空襲について紹介します。
主な展示品
戦前の那覇の祭りといえば、毎年5月17日に行われる波上宮の例祭「波上祭」が有名でした。波上祭では、御輿や神楽太鼓、稚児行列の明治橋渡御があり、境内では奉納芸能や角力大会が行われました。沿道にお店が並び、各地から人々が集まり賑わったといい、初夏に催される那覇の風物詩でした。
一方、琉球王国時代から続く、那覇の伝統的な行事として、綱挽やハーリー(爬竜舟競争)、沖縄県下最大の花街と知られる「辻」で行われた旧暦二十日正月の「ジュリ馬行列」がありました。
綱挽とハーリーは、以前から県内各地で行われていますが、那覇の綱挽やハーリーは記念行事として行われるもので、戦前では、1933年(昭和8年)の那覇市上下水道開通式や1935年(昭和10)の波上宮復興三百年大祭などで開催されました。
これらの「まつり」は1931年(昭和6)に起こった満州事変以降、戦時色が強まる中で中止、縮小されていき、そして、70年前の1944年(昭和19)10月10日の米軍の空襲、いわゆる10・10空襲で、まつりが行われた那覇の街が灰燼に帰しました。
今回の企画展では、那覇の三大まつりといわれた綱挽・ハーリー・ジュリ馬を紹介するとともに、空襲前の那覇の街と10・10空襲、空襲後の様子、さらに戦後のまつりの復興について展示します。
この機会に、戦前のまつりの復興に懸けた人々の思いと、「まつり」が行える平和な世であることを、改めて実感していただければ幸いです。
展示の詳しい内容は、(企画展)「那覇のまつりと10・10空襲」の見どころ紹介① をご覧ください。