展示会詳細
開催終了
特別展
小紋紅型の衣裳 / 王国の漆工芸技術~堆錦・螺鈿・沈金~
会期:2014-09-06(土) ~ 2014-10-01(水)
尚家の紅型衣裳の中から、小紋柄で染められた衣裳をご紹介します。
紅型というと、色鮮やかで大柄な模様のものをイメージする場合が多いと思われますが、実は小柄な模様の紅型衣裳も多くありました。
遠くから見ると、無地に見える細かい模様は、型紙を彫るのにも糊を置くのにも高い技術が必要でした。細かい模様の線が途切れないよう型紙を彫るのは難しく、さらにその細かい模様のとおりに糊を置くのには、熟練の技が必要でした。
また、染めるときには、部分的に色を変えて、細かい模様が単調に見えないような工夫もされました。
このように、小紋紅型には大柄の紅型の華やかさとは一味違う細やかさがあり、琉球の紅型職人の技の高さをみることができます。
また、調度品としては堆錦(ついきん)や螺鈿(らでん)、沈金(ちんきん)の技法を用いた漆芸品をご紹介しています。王国時代の精緻な漆工芸をお楽しみください。