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開催終了 企画展

戦時体制下の沖縄

~沖縄戦への道~

会期:2014-05-31(土) ~ 2014-07-02(水)

 日中戦争から沖縄戦へ、どのようにして沖縄社会が戦時体制下へ入っていったのかを、当時の資料や写真をもとに紹介します。

主な展示品

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戦場の住民/捕虜になった老人4人

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沖縄県師範学校附属国民学校生の行軍

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汀良町の国防婦人会

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 沖縄戦は、10数万人の尊い命が失われた地上戦でした。沖縄での戦没者の「慰霊の日」は6月23日で、現在でも各地で慰霊祭が挙行されています。今から69年前の6月23日には、沖縄に駐屯した第32軍司令官牛島満が自決しました(一説には22日)。「慰霊の日」は事実上の沖縄戦が終結した日にちなんでいます。そこで当館でも、慰霊の日を含む約一ヶ月間、企画展「戦時体制下の沖縄 ~沖縄戦への道~」を開催し、主に10・10空襲以前における戦時体制下の沖縄で、老若男女を問わず、日本による住民の動員や沖縄戦の様相などを紹介します。

 1879(明治12)年に琉球王国が解体されて沖縄県が設置されました。以後、沖縄は日本の版図に組み込まれました。1937(昭和12)年に日中戦争、1941(昭和16)年には太平洋戦争が勃発し、1945(昭和20)年に日本は敗戦を迎えました。戦後沖縄は日本本土と分離され、1972(昭和47)年5月15日に「日本復帰」となりました。こうした沖縄の近現代史を知るうえでも、戦時体制下の沖縄と沖縄戦の様相は極めて重要な歴史的事項です。

 戦時体制下では、国家総動員法に基づく各種統制令が制定され、大政翼賛会と隣組が設置されました。また、男性が戦地に出征する一方で、女性が「銃後の守り」としての役割を与えられた男性と女性との関係性、「少国民」と呼ばれた子供たちの生活などを通じて、沖縄の人々が戦争に協力せざるをえず、戦争に巻き込まれていく姿を明らかにします。この機会に、近代日本と沖縄との関係や現代社会のありようを考えるヒントにしていただきたいと思っています。

この機会にぜひご覧ください。