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ロイヤルカラーの黄色地衣裳/美御前御揃~王家の御道具

開催終了 特別展

ロイヤルカラーの黄色地衣裳/美御前御揃~王家の御道具

会期:2023-04-28(金) ~ 2023-05-31(水)

 特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。


 今月は、尚家資料から「ロイヤルカラーの黄色地衣裳」をご紹介します。
 琉球では、黄色地は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていました。
輝くばかりの鮮やかな黄色は、石黄(せきおう)という高価な輸入色材や、鬱金(うこん)、黄檗(きはだ)などの染料で染められました。
 また、布地は、上質な苧麻(ちょま)や芭蕉の他、絹の縮緬(ちりめん)や、中国から輸入された地紋の入った絹織物など、選りすぐりの高級な素材が使われました。
 これらの黄色地の衣裳は、王国の公式行事の衣裳として、特別な場面だけに着用されたといわれています。


 調度品は、「美御前御揃(ヌーメーウスリー)」を展示します。
 美御前御揃(ヌーメーウスリー)とは、琉球国王と王族が、首里城のプライベートな生活の場にあたる御内原(ウーチバラ)で正月や祝日などの祝宴に用いたとされる、琉球の特徴的な道具揃の事です。
 中央に金・銀器、右に御籠飯(ウクファン)、左に御玉貫(ウタマシチ)を配し、それぞれを高い脚付盆に据えます。中央の金杯は国王だけが使用しました。当館では、記録に基づき尚家伝来の器物を組み合わせて往時の「美御前御揃」を復元しています。
 これらの器物は、意匠や技法が微妙に異なることから、同時期に製作されたものではないと見られ、補充などを経て現在の形になったと考えられます。


文書資料は、尚家資料より即位に関する資料として「尚育様御元服日記」、「尚育様御即位日記」、「冠船御礼式日記」、「尚泰様御即位日記」、「尚泰様御元服御草紙」、「冠船御礼式日記」をご紹介します。


王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。



 ※「美御前御揃(ヌーメーウスリー)」は7月3日(月)まで

主な展示品

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黄色地鳳凰瑞雲霞文様紅型紋紗衣裳 (きいろじほうおうずいうんかすみもんようびんがたもんしゃいしょう)

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黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海立波文様紅型綾袷衣裳 (きいろじほうおうこうもりたからづくしせいがいたつなみもんようびんがたあやあわせいしょう)

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黄色地蘭菱文様綾衣裳 (きいろじらんひしもんようあやいしょう)

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玉冠(付簪) (ぎょくかん(つきかんざし))

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金杯 (きんぱい)

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銀杯洗 (ぎんはいあらい)

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托付銀鋺 (たくつきぎんわん)

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銀脚杯 (ぎんきゃくはい)

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御玉貫 (ウタマヌチ)

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朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金御籠飯 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんウクファン)

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朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金足付盆 (しゅうるしともえもんぼたんしっぽうつなぎちんきんあしつきぼん)

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三彩三耳壺 (さんさいさんじこ)

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