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【2022年度常設展示】王朝文化と都市(まち)の歴史

開催終了 常設展

【2022年度常設展示】王朝文化と都市(まち)の歴史

会期:2023-01-07(土) ~ 2023-03-06(月)

常設展では「王朝文化と都市(まち)の歴史」をテーマに士族の履歴を記録した家譜や、首里王府の行政文書、美術工芸品を通して、中世~現代の首里・那覇の歴史と文化を紹介します。

今回は、鄭嘉訓(ていかくん)が愛用した硯をご紹介します。

鄭嘉訓は久米村(くにんだ)出身の琉球王国時代を代表する書家で(1767年生~1832年没)、琉球と中国との交流に深くたずさわりました。

30歳の時に(1796年)読書習礼として初めて中国に渡り、その後も2度、中国へ渡ります。

この寄贈された硯は中国へ渡った際に求めたものと思われます。硯の裏面の刻文には書に対して真摯に学ぶ心持ちが記されています。

硯の重さは10キロ以上。硯の周りには山水画が彫り込まれ、重厚感が感じられます。沖縄戦の時には、井戸のなかにいれていたため戦災を逃れたということです。

その他にも常設展では、首里城で拾得された「君誇之欄干」や、琉球処分から沖縄県の始まりに関する資料、沖縄戦から那覇の復興に関する資料などを展示しています。

また、海洋博グッズ、特急なはのヘッドマーク、「琉球漆器で御取持(ウトゥイムチ)」と題した華やかな漆器類など盛りだくさんです。

この機会にぜひお越しください。