展示会詳細
ロイヤルカラーの黄色地衣裳/美御前御揃~王家の祭祀道具~
会期:2021-04-02(金) ~ 2021-04-27(火)
特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料とともに、王国時代の美術工芸品をご紹介しています。
4月は尚家資料と福地家資料から、『ロイヤルカラーの黄色地衣裳』をご紹介します。
琉球では黄色地は「チールジー」とよばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていました。
耀くばかりの鮮やかな黄色は、石黄(せきおう)という高価な輸入色材や、鬱金(うこん)、黄檗(きはだ)などの染料で染められました。
また、布地は、上質な苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)の他、絹の縮緬(ちりめん)や、中国から輸入された綸子(りんす)などの高級な素材が使用されました。
これらの黄色地の衣裳は、国王の公式行事の衣裳として、特別な時だけに着用されたといわれています。
調度品は、4月16日(金)から27日(火)の期間限定で、「美御前御揃(ヌーメーウスリー)」を展示します。
「美御前御揃」とは、王国時代の首里城の御内原(王の私的な生活空間)の祝宴で用いられた三つ御飾りのお道具の事で、金器や銀器、漆器、ガラス玉で飾られた錫瓶を、3台の足付盆の上に組み合わせて飾ります。
当館では、昭和初期に王国時代の美術について調査を行った鎌倉芳太郎の記録に基づき、7種類17点のお道具類を組みあわせて展示します。きらびやかなお道具類は、在りし日の首里城内での優雅な儀式の様子を想わせます。
美御前御揃(ヌーメーウスリー)は、次年度は他館へ貸し出す予定があるため、次に当館で見られるのは令和5年度になります。どうぞお見逃しなく。
※三線と工工四は、4月16日から縮小して一部展示します。
※今後状況により日程等に変更が生じる場合があります。
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